√5の視線
さて以前、黄金比φに含まれる√5について、(直角を挟む二辺の長さが)1と2からなる直角三角形を作ると、斜辺の長さは自動的に√5になる、ということを書きました。
√5はどこから? - poohpoohsanの日記 (hatenablog.com)
これを利用して実際の図形で黄金比を見いだす例を紹介します。
お題は、「定規とコンパスを使って、円の直径を正確に黄金分割する点を求めよ」
です。
まず下の図でCDは直径、半径OC=OD=1とします。
CDの延長線上にCA=1となる点Aを定めます(下の図)。
次に、円周上にOAとOBが直交するように点Bを定めます(下の図)。
直角三角形OABは、OA=2 OB=1なので、冒頭で引用した以前の記事にあるように、AB=√5となり、ここでキーとなる√5が現れます。
次に、点Aを中心として半径AB(=√5)の円を描き、ODとの交点を点Pとします。
さてここで、驚くべきことが起こります。というのはおおげさかもしれませんが、
ここで定まった点Pは、元の円の直径CDを黄金分割する点になっているのです。
すなわち、
CD/CP=CP/PD=(1+√5)/2
となります。
(CD=2 CP=√5-1 PD=3-√5 ですので、計算に自信のある方は計算してみてください)
・今回は結果だけを整理して書いているので、単純な話しのように見えますが、私自身はこのことに気づくのに何年かかったことか・・・
以前√5は、調和のためには、自分と自分でないものが必要なことを示唆している、という主旨のことを書きました(冒頭で引用したもの)が、
この自分でないというか、自分を外部から眺める視点として、円の外側に点Aが必要で、その視点があってはじめて調和に通じる√5の視線(AからBを眺める視線)が得られ、そこから黄金分割点が得られる、
ということのように、私には思えます。
では、続きはいずれまた・・・
さて、昨日は久しぶりに遺伝子易経の初心者の方向けコースがありました、久しぶりなせいか、チャートを読む滑舌が少し悪かったような気もしますが、楽しめました。
今日は安息日で、この文章を図も含めてゆっくり仕上げました。